空閑こか)” の例文
あるいはその名義の五箇が、五つの部落という意味ではなくして、他の地方にもその例の多い空閑こかの義であるとみてもまた通ずる。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
もともと悲田院が興福寺北門外から、この南隅場末の地に移ったのも、いわゆる空閑こかの地を利用したものであろう。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
芝辻子の名は、けだしもと空閑こかの芝地を開いて辻子ずし(小路)となし、唱門屋敷を設けたので得た名であろう。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)