“くうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空間88.9%
空坎5.6%
空閑5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋がなくて、ぽかんと空間くうかんだけがあった。見おろすと一階の部屋の畳が見える。今風呂からここに来た時、通った部屋だ。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
既に其の心を寄せ念をくるところを定めた以上は、其の深きを勉めなければ、井を鑿して水を得るに至らず、いたづらに空坎くうかんを爲す譯である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しかのみならず武蔵国にこれだけの原野がある。上野こうずけの奥に何百町の空閑くうかん(耕さぬ地面)があるということを知らせてくれるものはやはり地方の居住者である。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)