“空間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くうかん38.1%
あきま33.3%
スペース16.7%
そらあひ4.8%
から2.4%
ところ2.4%
エスパース2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆっくりした田舎の時間じかん空間くうかんの中に住みれては、東京好しといえど、久恋きゅうれん住家すみかでは無い。だから皆帰りには欣々として帰って来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
○家が焼けてから諸処方々人の家の空間あきまをさがして仮寐かりねの夢を結ぶようになって、ここに再び日本在来の家の不便を知るようになった。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
極端に空間スペースを節約する必要があるので、その上には十センチ角くらいな凍土のブロックが周囲を断熱して置いてあるだけである。
低温室だより (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
雲白くうかべる峡の日屯ひだむろ空間そらあひの中、こまごまと飛べる羽虫も、よく見れば一つ一つに命あり、舞ひ立ち光る。しづかなり、ただ安らなり。まだ深き日のあたりなる。
「今夜は珍しく、お師匠さんも、鍋島さまのお留守居のお招きで、お出かけ——隣は空間からでござります」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
人は往々にして、真の驚異や、真の感激や、真の美意識に遭遇ぶつかった時、時間とき空間ところとを忘却わすれるものであるが、この時の二人がまさにそれであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
空間エスパースてふ 一曲の悠久の樂を奏しながら
一点鐘 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)