“あきま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空間43.8%
空室25.0%
明間25.0%
明室3.1%
開間3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満員でないまでもその空間あきまというのは到底、この乗物の客を満足させることができないものばかりでしたから、さてここへ来て途方に暮れ
こと自分じぶん投宿とうしゆくした中西屋なかにしやといふは部室數へやかずも三十ぢかくあつてはら温泉をんせんではだい一といはれてながらしか空室あきまはイクラもないほど繁盛はんじやうであつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
尤も明間あきまは無かつたから、停車場に迎へに来て呉れたも一人の方の友人——目形君——と同室する事にしたのだ。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
くだんの次の明室あきまを越すと、取着とッつきが板戸になって、その台所を越した処に、松という仲働なかばたらき、お三と、もう一人女中が三人。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かかとの音して、するすると、もすそ気勢けはいの聞ゆるのも、我ながら寂しい中に、夢から覚めたしるしぞ、と心嬉しく、明室あきまの前を急いで越すと、次なる小室こべやの三畳は、湯殿に近い化粧部屋。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、お蘭は、父親から竹法螺をひったくると、蹴放されたままで、月光を射し込ませている表戸の開間あきまから、戸外そとへ走り出た。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)