“明間”の読み方と例文
読み方割合
あきま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気絶しているお花を隣の明間あきまへ抱えて行く。狭い、長い廊下に人が押し合って、がやがやとののしる。非常な混雑であった。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
尤も明間あきまは無かつたから、停車場に迎へに来て呉れたも一人の方の友人——目形君——と同室する事にしたのだ。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おれはキキイの住んでる部屋をのぞいて見たことはないが、下宿の細君が参考に見て置けと云ふので、ある日屋根裏へ昇つて行つてキキイの隣の明間あきまを見たことかある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)