『心中（しんじゅう）』

お金がどの客にも一度はきっとする話であった。どうかして間違って二度話し掛けて、その客に「ひゅうひゅうと云うのだろう」なんぞと、先を越して云われようものなら、お金の悔やしがりようは一通りではない。なぜと云うに、あの女は一度来た客を忘れると云う …

著者	森鴎外
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「中央公論」1911（明治44）年8月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約17分（500文字/分）
朗読目安時間	約29分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

先（せん） 却（かえっ） 廃（よ） 戦（そよ） 柄（つか） 端（はた） 賽（まが） 合点（がってん） 往（ゆ） 心（しん） 性（たち） 攫（つか） 片端（かたっぱし） 甲斐（がい） 金（きん） 頃日（このごろ） 鬆（ゆる） 一寸（ちょっと） 下野（しもつけ） 俯向（うつむ） 傍（そば） 僧侶（そうりょ） 剜（えぐ） 可笑（おか） 吭（のど） 埋（うず） 堕（お） 夥（おびただ） 女竹（めだけ） 好（い） 始（はじめ） 寃罪（えんざい） 寐（ね） 尤（もっと） 屏（つ） 川桝（かわます） 弛（ゆる） 強（し） 微（かす） 微笑（ほほえ） 忙（せわ） 怜悧（れいり） 恃（たの） 愛敬（あいきょう） 慌（あわ） 慥（たし） 憚（はばか） 手水（ちょうず） 拵（こしら） 掩（おお） 摩（す） 撓（たわ） 撮（つま） 擡（もた） 新造（しんぞ） 明間（あきま） 東吾（とうご） 欹（そばだ） 歇（や） 母屋（おもや） 渾名（あだな） 源翁（げんおう） 為事（しごと） 為方（しかた） 燭（しょく） 理由（わけ） 生憎（あいにく） 疋（ぴき） 疵口（きずぐち） 痕（あと） 痩（や） 白鞘（しらさや） 皺（しわ） 目刺（めざし） 硝子（ガラス） 稀（まれ） 空床（あきどこ） 穿（は） 立石（たていし） 竪（たて） 竹柏（なぎ） 笑談（じょうだん） 笑靨（えくぼ） 素話（すばなし） 結城（ゆうき） 絿（ちぢ） 罵（ののし） 背（そむ） 若（も） 蝶番（ちょうつがい） 袂（たもと） 被（かぶ） 褒（ほ） 襟（えり） 見初（みそ） 覗（のぞ） 詞（ことば） 譬（たと） 賺（すか） 踵（かかと）