“疵口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きずぐち89.3%
くち7.1%
きずくち3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御経おきやうふしをつけて外道踊げだうをどりをやつたであらう一寸ちよツと清心丹せいしんたんでも噛砕かみくだいて疵口きずぐちへつけたらうだと、大分だいぶなかことがついてたわ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かならず大切だいじにせい軽挙かるはずみすなとおっしゃるは知れたこと、さあ此衣これを着て家に引っみ、せめて疵口くちのすっかり密着くっつくまで沈静おちついていて下され、とひたすらとどめなだめ慰め
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
痴者ちしやが衣服の焼け穴をいぢるやうに、猿が疵口きずくちを気にするやうに、段〻と悪いところを大きくして、散〻な事になつたが、いやに賢く狡滑かうくわつなものは、自分の生命を抛出なげだして闘ふといふことをせずに
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)