“噛砕”の読み方と例文
旧字:噛碎
読み方割合
かみくだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御経おきやうふしをつけて外道踊げだうをどりをやつたであらう一寸ちよツと清心丹せいしんたんでも噛砕かみくだいて疵口きずぐちへつけたらうだと、大分だいぶなかことがついてたわ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
愛撫あいぶするだけではあきたらず、それを愛するの余りに、彼は、ギルガメシュ伝説の最古版の粘土板を噛砕かみくだき、水にかして飲んでしまったことがある。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
吹きなびかせ麦酒ビールの盃に投入るるブツカキの氷ばりばりと石を割るやうに噛砕かみくだく当代紳士の豪興ごうきょう
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)