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噛砕
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かみくだ
ふりがな文庫
“
噛砕
(
かみくだ
)” の例文
旧字:
噛碎
御経
(
おきやう
)
に
節
(
ふし
)
をつけて
外道踊
(
げだうをどり
)
をやつたであらう
一寸
(
ちよツと
)
清心丹
(
せいしんたん
)
でも
噛砕
(
かみくだ
)
いて
疵口
(
きずぐち
)
へつけたら
何
(
ど
)
うだと、
大分
(
だいぶ
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
事
(
こと
)
に
気
(
き
)
がついて
来
(
き
)
たわ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
愛撫
(
あいぶ
)
するだけではあきたらず、それを愛するの余りに、彼は、ギルガメシュ伝説の最古版の粘土板を
噛砕
(
かみくだ
)
き、水に
溶
(
と
)
かして飲んでしまったことがある。
文字禍
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
吹きなびかせ
麦酒
(
ビール
)
の盃に投入るるブツカキの氷ばりばりと石を割るやうに
噛砕
(
かみくだ
)
く当代紳士の
豪興
(
ごうきょう
)
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
それもね、玄関番の
歯太郎
(
はたろう
)
さんが
能
(
よ
)
く
噛砕
(
かみくだ
)
いてよこしてくれればいいけれども、今朝なんぞは歯太郎さんが遊んでいてまるで
鵜呑
(
うのみ
)
だからね。その代りおかしい事があったゼ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
けれども驢馬なんてものは考えがないから、
終
(
しまい
)
にはラッパを
噛砕
(
かみくだ
)
いてしまった。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
噛砕
(
かみくだ
)
くと
不味
(
まづ
)
う御座いますから、
微温湯
(
ぬるまゆ
)
か何かで
其儘
(
そのまんま
)
お
嚥
(
の
)
みになる様に。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
確かり歯を
喰
(
くい
)
しばって居りますから、自分に
噛砕
(
かみくだ
)
いて、
漸
(
ようや
)
くに歯の間から薬を入れ、谷川の流れの水を
掬
(
すく
)
って来て、口移しにして飲ませると薬が通った様子、親切に山之助が
摩
(
さす
)
って遣りますと
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ちょっと
清心丹
(
せいしんたん
)
でも
噛砕
(
かみくだ
)
いて
疵口
(
きずぐち
)
へつけたらどうだと、だいぶ世の中の事に気がついて来たわ。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“噛砕”の意味
《名詞》
噛砕(ごうさい)
噛み砕くこと。
(出典:Wiktionary)
噛
漢検準1級
部首:⼝
15画
砕
常用漢字
中学
部首:⽯
9画
“噛”で始まる語句
噛
噛合
噛切
噛着
噛締
噛殺
噛鳴
噛付
噛分
噛附