“疵瑕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しか75.0%
きず25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまりは普通の人間をただありのままの姿にえがくのであるから、道徳に関する方面の行為も疵瑕しか交出するということはまぬかれない。
文芸と道徳 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
名作中こゝかしこに稍〻過ぎたりと見ゆる節あるをば、その作者の一時の出來心と看做みなして、ゆるすこともあるべけれど、その疵瑕しかは遂に疵瑕たることを免るべからず。
疵瑕きずと言ッてはただ大酒飲みで、浮気で、しかも針を持つ事がキツイきらいというばかり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)