“疵物”の読み方と例文
読み方割合
きずもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皿茶碗の疵物きずものならば、きずのわかり次第棄てても仕舞しまおうが、生きた人間の病気は、そのようなものと同列には考えられぬ。袖振り合うも他生たしょうの縁とやら。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
拔かれて疵物きずものになつて居るから、庄司の主人にも弱身があるから、オイそれとはあの歡喜天をお目にかけられない
「それは高い。なかのつまった花瓶なんて、やっぱり疵物きずものも同様ですから、その半分ぐらいでなくちゃ……」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)