“他生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たしょう82.4%
たしやう17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで尽きたからそれで死ぬのです……今生こんじょうの善根が、他生たしょうの福徳となって現われぬということはなく、前世の禍根が
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
皿茶碗の疵物きずものならば、きずのわかり次第棄てても仕舞しまおうが、生きた人間の病気は、そのようなものと同列には考えられぬ。袖振り合うも他生たしょうの縁とやら。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
(おまをすとなりましたら、あの、他生たしやうえんとやらでござんす、あなた御遠慮ごゑんりよあそばしますなよ。)おそろしく調子てうしいぢやて。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
來慣きなれぬ此里に偶〻たま/\來て此話を聞かれしも他生たしやう因縁いんねんと覺ゆれば、歸途かへるさには必らず立寄りて一片の𢌞向ゑかうをせられよ。いかに哀れなる話に候はずや
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)