“たしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タショウ
語句割合
他生60.9%
多少34.8%
多漿4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皿茶碗の疵物きずものならば、きずのわかり次第棄てても仕舞しまおうが、生きた人間の病気は、そのようなものと同列には考えられぬ。袖振り合うも他生たしょうの縁とやら。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どうかして宗教しゅうきょうにはいらしめようとこころみたが、多少たしょう理屈りくつの頭があったから、どうしても信仰しんこうにはいることができない。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
家の周囲は幾反かの広い畑で、柿の樹が二十本あまりも高々と茂っていて、その大部分は伽羅柿きゃらがきと呼ぶ甘味かんみ多漿たしょうの、しかも大果だいか豊生ほうしょうの樹であった。
かき・みかん・かに (新字新仮名) / 中島哀浪(著)