“いくらか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若干61.5%
多少15.4%
幾分7.7%
幾干7.7%
幾許7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
米友が持って来た枕許まくらもとの紙入を取り出して、ちょっとおまじないの真似まねをしてから、若干いくらかを紙に包んで、くだんの男の前へ突きつけて、道庵が言いました
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小野田の話によると、父親の財産として、すこしばかりの山が、それでもまだ残っていると云うのであった。その山を売りさえすれば、多少いくらかの金が手につくというのであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
女は不審しながらも、魔法使の事はかねて聞いてゐるので幾分いくらか待心まちごゝろで居ると、午過になつて案の定主人が頭が病めるといひ出し、自分は睡つぽくなつて来た。
主膳は紙に包んで幾干いくらかの金をやりました。金助は崩れるほど嬉しがって、それを幾度かおしいただきました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼は幾許いくらかの金をやってコルトンを外国へ追遣おいやり、エリスを救う所存であった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)