“いくばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イクバク
語句割合
幾何49.0%
幾許30.2%
幾干11.5%
4.7%
若干2.1%
若干里1.0%
0.5%
如許0.5%
幾時0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲州小判大判取りぜ、数万両、他に、刀剣、名画等を幾何いくばくともなく強奪したのを最後に、世の中から姿を消してしまったそうじゃ
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もっともそのうちの幾許いくばくかは早くも絶えてしまったかも知れませぬ。移り変りの激しい昨今では、その憂いがなお深いのであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
心に礼ある人を尋ねなば滔々とうとうたる天下幾干いくばくかある。形の礼も軽んずべからず、しかれども心の礼のなお一層重き事を思うべし。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
いくばくもあらぬに我等は又羅馬に歸りぬ。姫は二三週の後には尼寺に返り給ふべく、返り給ひては直ちに覆面の式を行はせらるべしと傳ふ。
彼二婆さんは余が黄色の深浅をはかって彼ら一日のプログラムを定める、余は実に彼らにとって黄色な活動晴雨計であった、たまた※降参を申し込んであまし得たるところ若干いくばくぞと問えば
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ること若干里いくばくぞ、さん候、大約おほよそ十二万三千四百五十六億七千八
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
其揺籠の中にありし時の距離いくばくぞや。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
夜更けて風露ふうろ涼しきこと如許いくばく
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
弟夫婦は年少としわかきまま無益むやく奢侈おごりに財をついやし、幾時いくばくも経ざるに貧しくなりて、兄のもと合力ごうりょくひに来ければ、兄は是非なく銭十万を与へけるに、それをも少時しばしつかひ尽してまた合力を乞ひに来りぬ。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)