“いくばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イクバク
語句割合
幾何51.3%
幾許27.2%
幾干12.0%
5.1%
若干2.5%
0.6%
如許0.6%
幾時0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大望たいもうありとしようして、幾何いくばくもなく日本ほんごくり、はじめは支那シナあそ
その広々とした淵はいつもくろずんだ青い水をたたへて幾何いくばく深いか分からぬやうな面持おももちをして居つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
【幾個の齒にて】齒にて噛むは刺戟を與ふるなり、汝の愛を神に向はしむる者理性と天啓の外に猶幾許いくばくありやいへとの意
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
且つ浅草区一帯の地の卑湿にしてかわき難きも、此の一水路によりて間接に乾燥せしめらるること幾許いくばくなるを知らざれば
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
世界第一の高峻こうしゅん雪山せつさんつ印度のうみは、幾干いくばくの人の死体を埋めても埋めても埋めきれぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
幾干いくばくもない自己の生命を、正太は自覚するもののように見えた。その日は沈着おちついて、言うことも平常いつもと変らなかった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いかにといふに此入口はわれ等が危き目に逢ひたる後、いまだいくばくもあらぬに塞がれて、後には寺の内なる入口のみ殘りぬ。
茶山が書を蘭軒に与へて、老衰は同病だと云ひ、失礼ながら相憐むと云つてより、未だいくばくならずして歿したのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ヒョイと下げた頭、あんまりよく禿げているので、前からではまげも見えませんが、後ろには若干いくばくの毛があり、真新しい元結が、よく油で塗り固めた小指ほどの髷節をしかと締めております。
お松はもとの座敷へ帰って来て、米友の言い残して行った言葉、いま投げてやった包みに物を聞いてみるがいいと言ったことを思い出したから、机の上に置いてあったあの紙包を取って見ると、それは若干いくばくかの金の包みであります。
其揺籠の中にありし時の距離いくばくぞや。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
夜更けて風露ふうろ涼しきこと如許いくばく
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
弟夫婦は年少としわかきまま無益むやく奢侈おごりに財をついやし、幾時いくばくも経ざるに貧しくなりて、兄のもと合力ごうりょくひに来ければ、兄は是非なく銭十万を与へけるに、それをも少時しばしつかひ尽してまた合力を乞ひに来りぬ。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)