“いくだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
射下33.3%
幾時16.7%
幾何16.7%
幾朶16.7%
幾駄16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日はそのさやけき矢をもてはや中天なかぞらより磨羯を逐ひ、晝を四方に射下いくだせり 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かれ、幾時いくだもあらずて、御琴の音聞えずなりぬ。すなはち火を擧げて見まつれば、既にかむあがりたまひつ。
天皇既に吾を死ねと思ほせか、何ぞ、西の方のあらぶるひとどもをりに遣して、返りまゐ上り來しほど幾時いくだもあらねば、軍衆いくさびとどもをも賜はずて、今更に東の方の十二道の惡ぶる人どもをことむけに遣す。
かれ相感でて共婚まぐはひして、住めるほどに、いまだ幾何いくだもあらねば、その美人をとめはらみぬ。
しんしんとして、木蓮もくれん幾朶いくだ雲華うんげ空裏くうりささげている。泬寥けつりょうたる春夜しゅんや真中まなかに、和尚ははたとたなごころつ。声は風中ふうちゅうに死して一羽の鳩も下りぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帳面を繰りひろげて、鰻屋うなぎやでは米幾俵、薪炭屋すみやでは店の品幾駄いくだというように、それぞれ寄進の金高と品物の数が記されたのを見せると
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)