“そこばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若干90.9%
幾何9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こは教法集の序詞に「かの貧しき女の如く、我等の貧窮の中より若干そこばくの財を主に獻げんと」云々とあるに因みてなりといふ
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
孤堂先生は右の手に若干そこばくの銀貨を握って、へぎおりを取る左とかえに出す。御茶は部屋のなかで娘がいでいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こうした泣き笑いに似た気もちから、大工伊兵衛を親元として、みずから幾何そこばくの金でまつ川へ身を売ってきた夢八のお艶であった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)