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若干
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そこばく
ふりがな文庫
“
若干
(
そこばく
)” の例文
然れども本年は最初たるを以て、樽川の収入にて
若干
(
そこばく
)
の予定を※ずるを補わんが為めにて、决して焦眉の急を防ぐの為めにはあらざるなり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
大喜
(
おほよろこ
)
びで、
其禮
(
そのれい
)
に、
若干
(
そこばく
)
の
銀貨
(
ぎんくわ
)
を
與
(
あた
)
へやうとしたが、
如何
(
どう
)
しても
取
(
と
)
らぬ。
強
(
しひ
)
て
取
(
と
)
らしめたら、
今度
(
こんど
)
は
重箱
(
ぢうばこ
)
に
味噌漬
(
みそづけ
)
を
入
(
い
)
れて
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
こは教法集の序詞に「かの貧しき女の如く、我等の貧窮の中より
若干
(
そこばく
)
の財を主に獻げんと」云々とあるに因みてなりといふ
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
孤堂先生は右の手に
若干
(
そこばく
)
の銀貨を握って、へぎ
折
(
おり
)
を取る左と
引
(
ひ
)
き
換
(
かえ
)
に出す。御茶は部屋のなかで娘が
注
(
つ
)
いでいる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
只
(
と
)
ある伯爵家の裏門の前で俥を停めさせて、
若干
(
そこばく
)
の代を取らすや否や
周章
(
あわ
)
てて
潜門
(
くぐり
)
の奥深く消えたという新聞は
尋常事
(
ただごと
)
ならず思われて、噂は忽ち八方に広がった。
四十年前:――新文学の曙光――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
別れに臨んで今まで私が文典の講義をしたお礼として主僧から十タンガーその他の人々も感心な巡礼のラマであるといって
若干
(
そこばく
)
の金をくれて敬意を表せられたです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
ただ津軽家の
秘方
(
ひほう
)
一粒金丹
(
いちりゅうきんたん
)
というものを製して売ることを許されていたので、
若干
(
そこばく
)
の利益はあった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
結納
(
ゆひのう
)
の品々
担
(
つら
)
する者、雑誌など読みもて行く者、五人の子を
数珠繋
(
ずずつなぎ
)
にして
勧工場
(
かんこうば
)
に
入
(
い
)
る者、彼等は
各
(
おのおの
)
若干
(
そこばく
)
の得たるところ有りて、
如此
(
かくのごと
)
く自ら足れりと
為
(
す
)
るにかあらん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼が浪士どもに分配するために、軍用金の中から
若干
(
そこばく
)
の金を
携
(
たずさ
)
えて行ったことはいうまでもない。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
遣し
固
(
かた
)
めさせ外九口へは是又人數
若干
(
そこばく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
昇りて久しからざるに、彼は早くもその大いなる徳をもて地に
若干
(
そこばく
)
の勵みを覺えしむ 五五—五七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
故国へ始めての消息 そこでインドのダージリンのチャンドラ・ダース師へ出す手紙の中へ日本へ送る手紙を封じ込んで確かに封をして、その男に
若干
(
そこばく
)
の金を与えて出して貰うことにしました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
“若干”で始まる語句
若干金
若干里
若干銭
若干個
若干宛
若干日
若干錢