“贏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
86.8%
あま3.3%
かち3.3%
もう2.2%
かちえ1.1%
にな1.1%
1.1%
まう1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
到る所で私は『校長の子』といふハンディキャップの下に、特別に仲間入りをさせて呉れる尊敬を彼等の間にち得たからであつた。
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
されば農家は三年耕して一年のかてあまし、政府も租税の取りこころよく、わが三府六十県の人民、すなわち当今猫も杓子しゃくしとなえおる、わが三千五百万の兄弟けいてい
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
成金だとか、何とかよく新聞などに、彼等の豪奢な生活を、謳歌してゐるやうですが、金でかちうる彼等の生活は、んなに単純で平凡でせう。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
趣向は専らいくさと恋なり、みな一主人にしたがってその営利のために働く、もし主人過分にもうけてうったえらるれば死刑に逢う。
彼のすべての努力は単に疲労をもたらすばかりであって、とうてい勝利をかちえさせはしないだろう。正しき出発点をとらないものは、あたかも誤ったコースに従って走る選手である。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
しんち五じやうけり、の・しやうたる、士卒しそつ最下さいかなるもの衣食いしよくおなじうし、ぐわするにせきまうけず、くに(七〇)騎乘きじようせず、みづかかてつつになひ、士卒しそつ勞苦らうくわかつ。そつ(七一)しよものり。
放翁告帰(退官して隠居すること)の三年、舎東の茀地ぶつち(草の生ひしげる土地)を闢く。南北七十五尺、東西或ひは十有八尺にしてび、或ひは十有三尺にして縮まる。
小国寡民 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
一弗まうけようと骨を折らうよりは、一銭贏けて餓ゑてもよいと云ふ人物の一人でした。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)