“贏得”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えいとく33.3%
かちう33.3%
かちえ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くの如きは、吾人が一歳有半の間、上下一致、民族的和協の実をあげて遂行したる猛烈の健闘によりて、やうやく贏得えいとくするに至れる帝国現下の状勢也。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼女は久佐賀の価値ねうちを知った。彼れは世人の前へかぶる面で、彼女も贏得かちうることが出来ると思ったのであろう。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
死ぬまで大芝居おおしばいを打って、見事に女優としての第一人者の名を贏得かちえていった。乏しい国の乏しい芸術の園に、紅蓮ぐれんの炎がころがり去ったような印象を残して——
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)