“偶〻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たまたま80.6%
たま/\19.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やむを得ず非礼を冒して、偶〻たまたま坐右にあるというだけの理由で、某氏の手に成るすぐれた飜訳をその原文と対照することにする。
翻訳遅疑の説 (新字新仮名) / 神西清(著)
するときひざの高さ三尺ばかりあり。偶〻たまたま足跡を見るに五六尺もありて、一歩に十余間を隔つと云へり(『日東本草図彙』)。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
偶〻たま/\山腹に火を焚くものあり。その黄なる燄は晴天の星の如くなりき。われは覺えず驢背に合掌して、神の惠の大なるを謝したり。
來慣きなれぬ此里に偶〻たま/\來て此話を聞かれしも他生たしやう因縁いんねんと覺ゆれば、歸途かへるさには必らず立寄りて一片の𢌞向ゑかうをせられよ。いかに哀れなる話に候はずや
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)