“たま/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
偶々37.3%
偶30.5%
偶〻11.9%
適5.1%
適々3.4%
遇々3.4%
會〻1.7%
会々1.7%
偶然1.7%
稀々1.7%
適〻1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君の探偵は偶(まぐ)れ中(あた)りだ今度の事でも偶々(たま/\)お紺の髪の毛が縮れて居たから旨く行た様な者の若しお紺の毛が真直だッたら無罪の人を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
庭(には)の油蝉(あぶらぜみ)が暑(あつ)くなれば暑(あつ)くなる程(ほど)酷(ひど)くぢり/\と熬(い)りつけるのみで、閑寂(しづか)な村落(むら)の端(はし)に偶(たま/\)遭(あ)うた※弟(きやうだい)はかうして只(たゞ)餘所々々(よそ/\)しく相對(あひたい)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
來慣(きな)れぬ此里に偶〻(たま/\)來て此話を聞かれしも他生(たしやう)の因縁(いんねん)と覺ゆれば、歸途(かへるさ)には必らず立寄りて一片の𢌞向(ゑかう)をせられよ。いかに哀れなる話に候はずや
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
抑(そも/\)、此山と申すは、南は野山漫々(まん/\)として百餘里に及び、北は身延山高く峙ちて白根が嶽につづき、西には七面(めん)と申す山峨々(がゝ)として白雪絶えず、人の住家一宇(う)もなし、適(たま/\)
折(をら)れ或は腰骨(こしぼね)腋腹骨(あばらぼね)皆打折れて即死せしもあり適々(たま/\)未だ死(しな)ざるも然も哀れ氣に呻(うめ)く體(さま)心地(こゝち)能(よく)こそ見えたりけれ後藤は是を顧(かへり)みてヤレ/\たはいもなき弱虫(よわむし)めら只一打にて逃散(にげちつ)たりシテ未(まだ)死切(しにきら)ぬ奴輩(やつばら)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なしければ清兵衞は弟に向ひ長兵衞是は我等が女房なり以後心安(こゝろやす)く頼む又遇々(たま/\)來りしに兄嫁(あによめ)などと思ひ遠慮(ゑんりよ)しては面白(おもしろ)からず平(ひら)に心安くなし呉よ若(もし)供(とも)の衆(しゆ)遠慮(ゑんりよ)があつては惡(わる)い心安く御頼(おたの)み申と兄弟中の水入(みづい)らず献(さし)つ酬(おさ)へつ良(やゝ)暫(しば)し酒宴(しゆえん)にこそは及びけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
初めこれを縮刷に付するに臨み、予は大いに字句を削正せむことを期せしに、會〻(たま/\)歐洲大戰の起るありて、我國も亦其旋渦中に投ずるに至りぬ。
而して會〻(たま/\)その街を過ぐる一行ありしがために、此一寰區(くわんく)は特に明かなる印象を我心裡に留むることを得たり。角極(きはめ)て長き二頭の白牛一車を輓(ひ)けり。
北条霞亭の養嗣子進之(しんし)が始て仕籍に列し、舎を福山に賜つたのも亦此年である。会々(たま/\)進之の妻山路氏由嘉(ゆか)が病んで歿した。跡には十歳の子念祖(ねんそ)が遺つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
日頃あるにかひなき自分をば慰め劬(いたは)り、教へ諭(さと)してくれる凡(すべ)ての親しい人達から遠く離れて全く気儘になつた一身をば偶然(たま/\)かうした静な淋しい境(さかひ)に休息させると
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
御前(おまへ)のやうな妻(つま)を持(も)つたのはと言(い)ひ捨(ず)てに出(で)て御出(おい)で遊(あそば)しました、何(なん)といふ事(こと)で御座(ござ)りませう一年(ねん)三百六十五日(にち)物(もの)いふ事(こと)も無(な)く、稀々(たま/\)言(い)はれるは此樣(このやう)な情(なさけ)ない詞(ことば)をかけられて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
適〻(たま/\)此の好い時節に外の風に吹かれると氣持はいゝやうなものゝ、餘りに美しい自然と其處にも附き纏ふ世の中の刺戟が病餘の神經には少し利き過ぎるやうでもある。
写生紀行 (旧字旧仮名) / 寺田寅彦(著)