“逃散”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうさん80.0%
にげちつ10.0%
にげちり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに城兵の大部分を逃散ちょうさんさせたあとなので、武器だけはおびただしく残っている。一弾放っては、またほかの鉄砲を取って撃ち、使い捨てに撃ちつづけていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
をられ或は腰骨こしぼね腋腹骨あばらぼね皆打折れて即死せしもあり適々たま/\未だしなざるも然も哀れ氣にうめさま心地こゝちよくこそ見えたりけれ後藤は是をかへりみてヤレ/\たはいもなき弱虫よわむしめら只一打にて逃散にげちつたりシテまだ死切しにきら奴輩やつばら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
木のえだをあつめ火をたきてあたりをりしに、其所よりすこしはなれてべつに火燄々えん/\もえあがりければ、児曹こどもら大におそれ皆々四方に逃散にげちりけり。