“出奔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅっぽん83.0%
しゆつぽん6.4%
しつほん4.3%
しゆつほん4.3%
いではし2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろあっし達は旅鴉たびがらすのことであり、そうそう同じ土地にいつまでゴロゴロして、出奔しゅっぽんした奴のことを考えているいとまがないのでネ。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は十六の時に大阪の方へ出奔しゆつぽんして行つた。その後どんな生活をして居たか、それきり便りがなかつたので殆ど分らなかつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
岩居がんきよかたりいはく、今をさる事五十余年ぜん天明のしよ年大阪にて家僕かぼく四五人もつかふほどの次男とし廿七八ばかり利助といふもの、その身よりとしの二ツもうへの哥妓げいしやをつれて出奔しつほん
先年凡僧ぼんそうこゝに住職し此石を見ておそ出奔しゆつほんせしによく他国たこくにありて病死せしとぞ。おもふに此淵にれいありて天然てんねんしめすなるべし。
同じく誅されそこなった傅の粟野藤八郎は逃げ、目上の人即ち政宗の母は其実家たる最上義光の山形へ出奔いではしったという事がある。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)