“しゅっぽん”の漢字の書き方と例文
語句割合
出奔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲間の小野は東京へ出奔しゅっぽんしたし、いま一人の津田は福岡のゴロ新聞社にころがりこんで、ちかごろははかまをはいて歩いているといううわさであった。
白い道 (新字新仮名) / 徳永直(著)
その晩城代の邸をとびだしたきり、家へももどらず、いずこかへ出奔しゅっぽんしてしまったというそのうわさを、そのまま真にうけて、問う人があれば
亡霊怪猫屋敷 (新字新仮名) / 橘外男(著)
出奔しゅっぽんした前太子蒯聵は晋の力を借りて衛の西部に潜入せんにゅう虎視眈々こしたんたんと衛侯の位を窺う。これをこばもうとする現衛侯出公は子。位をうばおうとねらう者は父。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)