“死切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しにき77.8%
しにきら22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこまでも執着しゅうじゃくつよわたくしは、自分じぶん家族みうちのこと、とりわけ二人ふたり子供こどものことがにかかり、なかなか死切しにきれなかったのでございます。
一番最後に『タチアナ姫は一弾を受けたるも死切しにきらざりし為、彼等は銃床を以て之を撲殺したり。』と、ありました。
たちあな姫 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
老人は死切しにきらずに居て、必死の思いで頭を上げ、傷口から出る血に指を浸して床へ罪人の名を書附ておいしんだ。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
をられ或は腰骨こしぼね腋腹骨あばらぼね皆打折れて即死せしもあり適々たま/\未だしなざるも然も哀れ氣にうめさま心地こゝちよくこそ見えたりけれ後藤は是をかへりみてヤレ/\たはいもなき弱虫よわむしめら只一打にて逃散にげちつたりシテまだ死切しにきら奴輩やつばら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)