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死切
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しにき
ふりがな文庫
“
死切
(
しにき
)” の例文
どこまでも
執着
(
しゅうじゃく
)
の
強
(
つよ
)
い
私
(
わたくし
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
家族
(
みうち
)
のこと、とりわけ
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
のことが
気
(
き
)
にかかり、なかなか
死切
(
しにき
)
れなかったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一番最後に『タチアナ姫は一弾を受けたるも
死切
(
しにき
)
らざりし為、彼等は銃床を以て之を撲殺したり。』と、ありました。
たちあな姫
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
私が死んだら
嘸
(
さぞ
)
お前が
楽々
(
らく/\
)
すると思うから、本当に私は
一時
(
いちじ
)
も早く楽に死度いと思うが、何うも
死切
(
しにき
)
れないね
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
茂兵衛 なあに
死切
(
しにき
)
りじゃござんせん。やがて、この世へ息が戻る奴ばかり。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
頬
(
ほゝ
)
、
唇
(
くちびる
)
の
薔薇
(
ばら
)
も
褪
(
あ
)
せて、
蒼白
(
あをじろ
)
い
灰
(
はひ
)
と
變
(
かは
)
る。
目
(
め
)
の
窓
(
まど
)
もはたと
閉
(
と
)
づる、
生活
(
いのち
)
の
日
(
ひ
)
がつい
暮
(
く
)
れて
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
のやうに。どこも/\
硬固
(
しゃちこば
)
って、
冷
(
つめた
)
うなって、
自在
(
じざい
)
な
活動
(
はたらき
)
をば
失
(
うしな
)
うて、
死切
(
しにき
)
ったやうにも
見
(
み
)
えう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
アヽおい
源八
(
げんぱち
)
さん、
源八
(
げんぱち
)
さん、アヽ死んだ、
何
(
ど
)
うも
此金
(
このかね
)
があるんで
今迄
(
いままで
)
死切
(
しにき
)
れずに
居
(
ゐ
)
たんだナ
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さて、
此
(
この
)
死切
(
しにき
)
ったらしい
相
(
すがた
)
で四十二
時
(
とき
)
經
(
た
)
つときは、
氣持
(
きもち
)
の
好
(
よ
)
い
睡
(
ねむり
)
から
醒
(
さ
)
むるやうに、
自然
(
しねん
)
と
起
(
お
)
きさッしゃらう。
然
(
しか
)
るに、
翌朝
(
あくるあさ
)
、あの
新郎殿
(
むこどの
)
が
卿
(
おこと
)
を
迎
(
むか
)
ひにとて
來
(
わ
)
するころは、
卿
(
おこと
)
は
恰
(
ちゃう
)
ど
死
(
し
)
んでゐる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
己
(
おれ
)
も死のうと云うと一緒なら
死花
(
しにばな
)
が咲くと云ったじゃないか、己は
死後
(
しにおく
)
れて
死切
(
しにき
)
れないから
漸
(
ようや
)
く
堤
(
どて
)
へ上って、吾妻橋から飛込もうと思って来た処が、まだ人通りがあって飛こむ事もならねえから
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“死”で始まる語句
死
死骸
死人
死屍
死際
死霊
死去
死亡
死様
死別