“死別”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しにわか86.4%
しにわかれ4.5%
しべつ4.5%
わか4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母に死別しにわかれて間のない、傷みやすい蕗子の心を波立たせたくない。できることなら何も知らせずに、このまま土地を離れてしまいたい。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
それからまた、彼等夫婦はお互に深く愛し合っているので、死別しにわかれはいやだから、一しょに暮らして来たように、一しょに死にたいというのが、二人の願いだと話しました。
中には生別せいべつそく死別しべつとなった人も一二に止まらない。生きては居ても、再びうや否疑問の人も少くない。此杉は彼にとりて見送みおくりの杉、さては別れの杉である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そのわけというのは、彼女はまだ若いのですが、てまえの兄にあたる良人に死別わかれ、やもめとなってから三年になります。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)