“生別”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきわか37.5%
いきわかれ25.0%
せいべつ25.0%
わかれ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一たいこいしいひとわかれるのに、生別いきわかれと死別しにわかれとではどちらがつらいものでしょうか……。ことによると生別いきわかれのほうがつらくはないでしょうか……。
小太郎は、すぐ起るにちがいのない、夫婦、母子の生別いきわかれの場面を想像して、心臓を、しめつけられるように痛ませた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
運命を自覚した影の薄い童子たちは、かろうじて通じている電車で旅程りょていに出るのだ。いろいろの不可知ふかち要素のともなっているこの生別せいべつは、万感深きものがあった。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
翌日あくるひ平生いつもの通り仕事に掛つて見たが、仕事が手に附かない。普請場ふしんばからがもう厭になつて来た。何処へ行つて見ても、何にさはつて見ても、眺めても、娘の事が想出されて、生別わかれの辛さをひしと思知る。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)