“わかれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワカレ
語句割合
別32.0%
別離26.2%
訣別8.7%
離別5.8%
告別3.9%
分2.9%
分派1.9%
別離苦1.9%
支流1.9%
訣1.9%
辞別1.9%
袂別1.0%
分流1.0%
分袂1.0%
別辞1.0%
哀別1.0%
岐1.0%
支族1.0%
支派1.0%
決別1.0%
生別1.0%
辭別1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し、今日(こんにち)まで親友と思うてをつた君を棄つるからには、これが一生の別(わかれ)になるのぢやから、その餞行(はなむけ)として一言(いちごん)云はんけりやならん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
斯(か)ういふ相談をして居るところへ、棺(ひつぎ)が持運ばれた。復(ま)た読経の声が起つた。人々は最後の別離(わかれ)を告げる為に其棺の周囲(まはり)へ集つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
間もなく紅葉の訃(ふ)は伝わって、世を挙(こぞ)ってこの比(たぐ)い少ない天才の逝(ゆ)くを痛惜したが、訃を聞くと直ぐ、私は弔問して亡友の遺骸に訣別(わかれ)を告げた。
俺の帰るのを待つて、話をして、明日(あした)行くと云ふのが順序だらう。四五日ぐらゐの離別(わかれ)には顔を見ずに行つても、あの人は平気なのかしらん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そのうちに、ポッと浮いて見えたかと思う大島が掻消(かきけ)すように隠れた。あだかも金を費(つか)って身を悶(もだ)えながら帰って行く山本さんに対(むか)って、「船旅も御無事で」と告別(わかれ)の挨拶でもするかのように……
船 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夜なかまで待たずに君とお分(わかれ)にするよ。
其家は彼の家から石山氏の宅に往く中途で、小高い堤(どて)を流るゝ品川堀(しながわぼり)と云う玉川浄水の小さな分派(わかれ)に沿うて居た。村会議員も勤むる家(うち)で、会場は蚕室(さんしつ)の階下であった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
別離苦(わかれ)に一目てえんでたった一人駈出(かけだ)してさ、吹雪僵(だおれ)になったんだとよ。そりゃ後で分ったが、そン時あ、おいらッちが負(おぶ)って家(うち)まで届けてやった。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「この川は富士川の支流(わかれ)か知らん」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もろびとに訣(わかれ)をつげて立ちしかど夜半(よは)過ぎて心耐へがてなくに
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
少女は驚き感ぜしさま見えて、余が辞別(わかれ)のために出(いだ)したる手を唇にあてたるが、はら/\と落つる熱き涙(なんだ)を我手の背(そびら)に濺(そゝ)ぎつ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此處(こゝ)で彼等(かれら)の間(あひだ)には、それ/\袂別(わかれ)の言(ことば)もあらうと思(おも)つたので、私(わたくし)は氣轉(きてん)よく一人(ひとり)離(はな)れて波打際(なみうちぎは)へと歩(あゆ)み出(だ)した。
其爲(そのため)に貴君等(きくんら)兩人(りやうにん)は大佐(たいさ)と袂別(わかれ)を告(つ)げ、一大(だい)使命(しめい)を帶(お)びて此(この)空中(くうちう)を飛行(ひかう)して來(き)たのではありませんか。
家から五丁程西に当つて、品川堀と云ふ小さな流水(ながれ)がある。玉川上水の分流(わかれ)で、品川方面の灌漑専用(くわんがいせんよう)の水だが、附近(あたり)の村人は朝々(あさ/\)顔(かほ)も洗へば、襁褓(おしめ)の洗濯もする、肥桶も洗ふ。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
暫らくして昇も紳士の後(しりえ)に随って出て参り、木戸口の所でまた更に小腰を屈(かが)めて皆それぞれに分袂(わかれ)の挨拶(あいさつ)、叮嚀に慇懃(いんぎん)に喋々しく陳(の)べ立てて、さて別れて独り此方(こちら)へ両三歩来て
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と別辞(わかれ)を交わしていた好青年である。若衆小袖を旅扮装(たびいでたち)に凛々(りり)しく括(くく)り、前髪の元結(もとゆい)も匂やかに、大太刀を背に負い、身の拵(こしら)え、眼(まな)ざしや構え、なにしろ花やかに見うけられる。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
涙でも出ていたのか洋燈(ランプ)の灯が茫(ぼう)となった中に、大きな長刀酸漿(なぎなたほおずき)のふやけたような嬰児(あかご)を抱いて、(哀別(わかれ)に、さあ、一目。)という形で、括(くく)り枕の上へ、こう鉄漿(おはぐろ)の口を開けて持出すと
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やすし、はた路(みち)の岐(わかれ)も。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
わしは今でこそ、こんな山家(やまが)の郷士で朽ちているが、祖先の平田将監(しょうげん)は、播州の豪族赤松の支族(わかれ)で、おまえの血の中にはまさしく、建武の英傑の血もながれているのだ。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊に最後の書の如きは、『ユダの支派(わかれ)より出でたる獅子』ばかり解釋が出來るとしてある『默示録』——耶蘇教の神學者が絶望してしまう書——を解釋して、嶄新な意義を附してある。
神秘的半獣主義 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
束の間に決別(わかれ)をつげ……
かの日 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
翌日(あくるひ)平生(いつも)の通り仕事に掛つて見たが、仕事が手に附かない。普請場(ふしんば)からがもう厭になつて来た。何処へ行つて見ても、何に触(さは)つて見ても、眺めても、娘の事が想出されて、生別(わかれ)の辛さを犇(ひし)と思知る。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
少女は驚き感ぜしさま見えて、余が辭別(わかれ)のために出したる手を唇にあてたるが、はら/\と落つる熱き涙を我手の背(そびら)に濺ぎつ。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)