“いとまごひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暇乞85.2%
告別7.4%
訣別3.7%
辭別3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭樹のしげりに隠れ行く篠田の後影うしろかげながめりたる渡辺老女のまぶたには、ポロリ一滴の露ぞコボれぬ「きツと、お暇乞いとまごひ御積おつもりなんでせう」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
比世の思ひ出に、それとはなしに餘所ながらの告別いとまごひとは神ならぬ身の知り給はぬ小松殿、瀧口が平生の快濶なるに似もやらで、打ち萎れたる容姿を、いぶかしげに見やり給ふぞことわりなる。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ヂュリ おゝ、はやうて! そしてこの指輪ゆびわわし勳爵士ナイトどのに手渡てわたして、訣別いとまごひにござるやうつたへてたも。
見て餘所よそながらなる辭別いとまごひ愁然しうぜんとして居たる折早くも二かうかね耳元みゝもとちかく聞ゆるにぞ時刻じこく來りと立上りおとせぬ樣に上草履うはざうりを足に穿うがつて我家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)