“愁然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうぜん82.1%
しうぜん7.7%
しゆうねん5.1%
しゆうぜん2.6%
しうねん2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「加うるに君が居ても差支えない。諸君のような人ばかりなら、幾人いくたり居たって私は心配もなんにもしないが。」と梓は愁然しゅうぜんとして差俯向さしうつむく。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見て餘所よそながらなる辭別いとまごひ愁然しうぜんとして居たる折早くも二かうかね耳元みゝもとちかく聞ゆるにぞ時刻じこく來りと立上りおとせぬ樣に上草履うはざうりを足に穿うがつて我家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「しようがないね」と、のみ、女はさらに愁然しゆうねんとして、「お前さんは、そんなにおこつておいでだし、あたしアやる瀬がありやしない」
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
ひながらいましもなつかしき母君はゝぎみうわさでたるに、にしことどもおもおこして、愁然しゆうぜんたる日出雄少年ひでをせうねん頭髮かしらでつゝ
夕闇の落つるがまゝに愁然しうねん
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)