“愁嘆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうたん75.0%
しうたん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一般に、こうゆう場合に、群集の間にかもされる同情、愁嘆しゅうたんの雰囲気は、この時にはまるで無かったと言ってよい。
誰が何故彼を殺したか (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
どんなもので? ……オヤオヤ、なんだい泣いていらっしゃらあ! ははあ、お母様を持ち出したので、それで愁嘆しゅうたんなさるんですね。やり切れねえなあ。まるで赤児ねんねえだ。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まんなかに川が流れて、両方の岸で男と姫君とが、愁嘆しうたんしてゐる芝居が。あんなとき、何も姫君、愁嘆する必要がない。泳いでゆけば、どんなものだらう。芝居で見ると、とても狭い川なんだ。
富嶽百景 (新字旧仮名) / 太宰治(著)