“しうたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愁歎60.0%
愁嘆20.0%
脩短20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
パリス ありゃ追放つゐはうされた高慢かうまんなモンタギューめぢゃ。彼奴あいつ從兄いとこころしたゆゑ、うつくしい戀人こひゞとが、愁歎しうたんあまりにおにゃったといふこと。こゝへをったは、死骸しがい侮辱はづかしめくはへようためでがな。
まんなかに川が流れて、両方の岸で男と姫君とが、愁嘆しうたんしてゐる芝居が。あんなとき、何も姫君、愁嘆する必要がない。泳いでゆけば、どんなものだらう。芝居で見ると、とても狭い川なんだ。
富嶽百景 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
然るに後者の水津官蔵に至るまでは九世である。今その各世の寿命の脩短しうたんを細検せむとするに、歿年及年歯の記註不完全なるがために能はない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)