“愁嘆場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうたんば70.0%
しうたんば30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じゃこの芳年よしとしをごらんなさい。洋服を着た菊五郎と銀杏返いちょうがえしの半四郎とが、火入ひいりの月の下で愁嘆場しゅうたんばを出している所です。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お芝居としちゃあ結構な愁嘆場しゅうたんばかも知れねえが、しょうで見せられると根っからえねえものなんだぜ……お前さんも、そこをよく心得ていなくちゃいけねえ。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
氣の強い駒込の長五郎——嫁の親父の、あの祿ろくでもなしも、聟の榮三郎の愁嘆場しうたんばきもを潰して、マアマアと慰め方に廻つたのは、變な圖でしたよ
そしてまた、あなたは抗議したり、責めたり、愁嘆場しうたんばを演じようとは思つてゐない。あなたはどう振舞はうかと考へてゐるのだ——あなたの考へてゐることを云ふのは無用だ。