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愁嘆場
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しゅうたんば
ふりがな文庫
“
愁嘆場
(
しゅうたんば
)” の例文
じゃこの
芳年
(
よしとし
)
をごらんなさい。洋服を着た菊五郎と
銀杏返
(
いちょうがえ
)
しの半四郎とが、
火入
(
ひい
)
りの月の下で
愁嘆場
(
しゅうたんば
)
を出している所です。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お芝居としちゃあ結構な
愁嘆場
(
しゅうたんば
)
かも知れねえが、
生
(
しょう
)
で見せられると根っから
栄
(
は
)
えねえものなんだぜ……お前さんも、そこをよく心得ていなくちゃいけねえ。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
眼もあてられない
愁嘆場
(
しゅうたんば
)
で、送りの同心もつい貰い泣きをすることがあるそうです。……まあ、そのうちに
竹法螺
(
たけぼら
)
が鳴って囚人は川岸から艀舟へ追いこまれる。
顎十郎捕物帳:13 遠島船
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
一場の不可解な
愁嘆場
(
しゅうたんば
)
は衝立の蔭になっていたので、他の誰にも見えなかったのは幸でした。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
鶏卵を買いに出たという
現場不在証明
(
アリバイ
)
と、この
愁嘆場
(
しゅうたんば
)
によって、ブラドンはたくみにクロスレイ夫人はじめ下宿の人々を
瞞着
(
だま
)
して、底を割ることなく、この芝居を打ちとおしたのだ。
浴槽の花嫁
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
思いもよらない
愁嘆場
(
しゅうたんば
)
を見せられて、半七ももう
仮面
(
めん
)
をかぶっていられなくなった。
半七捕物帳:20 向島の寮
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「なんだい一体! おもしろくもない
愁嘆場
(
しゅうたんば
)
だよ。また泣きだしゃがった!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
春の日の午さがりだけあって、いかにも間の抜けた
愁嘆場
(
しゅうたんば
)
……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
愁
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
嘆
常用漢字
中学
部首:⼝
13画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“愁嘆”で始まる語句
愁嘆
愁嘆話
愁嘆至極