“しゅうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愁然50.0%
修繕46.9%
愀然1.6%
重修1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし干渉は来らないが、感傷の起るのはぜひもないと見えて、茂太郎は愁然しゅうぜんとして、同じ調子を二度繰返されてしまいました。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
網は時々風にやぶれたりごろつきのかぶとむしにこわされたりしましたけれどもくもはすぐすうすう糸をはいて修繕しゅうぜんしました。
蜘蛛となめくじと狸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
子路が納得し難げな顔色で立去った時、その後姿を見送りながら、孔子が愀然しゅうぜんとして言った。くにに道有る時も直きこと矢のごとし。道無き時もまた矢のごとし。あの男も衛の史魚しぎょの類だな。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その後杜陽は桟道を通ったことがあったが、自分の墜ちた処へ往くと壑の底へ向って悵望ちょうぼうし、陳宝祠へは金を出して重修しゅうぜんした。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)