“しゅぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬚髯42.1%
主膳21.1%
修繕10.5%
朱然5.3%
修善5.3%
朱善5.3%
酒膳5.3%
酒饌5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余はことに彼ヤイコクが五束いつつかもある鬚髯しゅぜん蓬々ぼうぼうとしてむねれ、素盞雄尊すさのおのみことを見る様な六尺ゆたかな堂々どうどう雄偉ゆうい骨格こっかく悲壮ひそう沈欝ちんうつな其眼光まなざし熟視じゅくしした時
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
月輪の老公から特に付けられた伊賀寺貞固いがでらさだかたと、朝倉主膳しゅぜんの二人は、騎馬で、前駆の万一に備えて、前駆のうちにまじっていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永「いや今近江屋おうみやへ往ってのう、本堂の修繕しゅぜんかた/″\相談に往って、帰り掛に一寸寄ったら、詰らぬ物だが一杯と云うて馳走になってるじゃ、今帰るよ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まず朱然しゅぜんは、かやしばの類を船手に積み、江上に出て風を待て、おそらくは明日のうまの刻を過ぎる頃から東南の風が波浪を捲くだろう。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そちの家には、李異りい謝旌しゃせいという万夫不当な勇将も二人養っているそうだ。大いによかろう、征って来い、なお副将には、老練な虎威こい将軍朱然しゅぜんをつけてやる」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其前年即ち天元五年七月十三日、奝然は母の為に修善しゅぜん大会だいえを催した。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
時に年七十三。当時汪叡おうえい朱善しゅぜんともに、称して三ろうす。人となり慷慨こうがいにして城府を設けず、自ら号して坦坦翁たんたんおうといえるにも、其の風格は推知すべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
トントン……と二階梯子はしごを響かせながら、酒膳しゅぜんを運んで来た女は、まアその色の黒きこと狸の如く、すす洋燈らんぷあかりに大きな眼を光らせて、むしろ滑稽は怖味こわみ凄味すごみ通越とおりこしている。
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
また或日海鰱ぶり一尾を携え来って、抽斎におくり、帰途に再びわんことを約して去った。五百はために酒饌しゅぜんを設けようとしてすこぶる苦心した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)