“通越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおりこ50.0%
とほりこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は君、悲しいなんていうところを通越とおりこして、呆気あっけに取られてしまいました——まるで暴風にでも、自分の子供をさらって持って行かれたような——
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
トントン……と二階梯子はしごを響かせながら、酒膳しゅぜんを運んで来た女は、まアその色の黒きこと狸の如く、すす洋燈らんぷあかりに大きな眼を光らせて、むしろ滑稽は怖味こわみ凄味すごみ通越とおりこしている。
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
わびしさ……わびしいとふは、さびしさも通越とほりこし、心細こゝろぼそさもあきらめ氣味ぎみの、げつそりとにしむおもひの、大方おほかた、かうしたときことであらう。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
加減かげんにしねえな。おい、串戲じようだんぢやねえ。おまへまへだがね、惡女あくぢよ深情ふかなさけつてのを通越とほりこしてるから、おにはれやしねえかツて、みな友達ともだちあんじてるんだ。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)