“眼光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まなざし54.5%
がんこう13.6%
がんくわう9.1%
めつき9.1%
めざし4.5%
まなこ4.5%
4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余はことに彼ヤイコクが五束いつつかもある鬚髯しゅぜん蓬々ぼうぼうとしてむねれ、素盞雄尊すさのおのみことを見る様な六尺ゆたかな堂々どうどう雄偉ゆうい骨格こっかく悲壮ひそう沈欝ちんうつな其眼光まなざし熟視じゅくしした時
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
かたわらのハンドルを廻すとカラカラと音がして、球形の天井が徐々に左右へ割れ、月光が魔法使いの眼光がんこうでもあるかのように鋭くさしこむ。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
其頃そのころ大佐たいさ年輩としごろ三十二三、威風ゐふう凛々りん/\たる快男子くわいだんしで、その眼光がんくわう烱々けい/\たると、その音聲おんせい朗々ろう/\たるとは、如何いかにも有爲いうゐ氣象きしやう果斷くわだん性質せいしつんでるかをおもはしめた。
彼等は死肉を食べつつある!——何かの本に書いてあったことを想い出したが、「海乙那かいおつな」という一種の代物がある。眼光めつきと様子がとても醜い。
狂人日記 (新字新仮名) / 魯迅(著)
そのくせにすわぜいはなかなかあッて、そして(少女おとめ手弱たよわに似ず)腕首が大層太く、その上に人を見る眼光めざしが……眼は脹目縁はれまぶちを持ッていながら……、難を言えば、凄い……でもない……やさしくない。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
眼光まなこあふるゝ柔き接触……魂も消える柔き接触。
眼光は、紙背に徹するぞよ! ……嘘と思わば証拠を挙げようぞ。……汝、今、紙帳より一間の距離へだたりを持ち、正面より側面へ移ったであろうがな。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)