“年輩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねんぱい55.6%
としごろ29.6%
とし7.4%
としばい3.7%
トシバイ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは鎌倉かまくら旧家きゅうかおこりました事件ことで、主人あるじ夫婦ふうふようやく五十になるか、ならぬくらい年輩ねんぱい、そして二人ふたりあいだにたった一人ひとりむすめがありました。
吉里は二十二三にもなろうか、今がかせぎ盛りの年輩としごろである。美人質びじんだちではないが男好きのする丸顔で、しかもどこかに剣が見える。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
一人は妻なるべし對するほどの年輩としにてこれは實法じばふに小さき丸髷をぞ結ひける、病みたる人は來るよりやがて奧深に床を敷かせて、括り枕につむりを落つかせけるが
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一人は妻なるべしつひするほどの年輩としばいにてこれは実法に小さき丸髷まるまげをぞ結ひける、病みたる人は来るよりやがて奥深に床を敷かせて、くくり枕につむりを落つかせけるが
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ちようど程よい年輩トシバイで、景英さんは如何にも思慮深い十郎そのものであり、安弘さんは、又元気な而もいぢらしい処のある能の五郎らしくて、感じ深く拝見しました。
能舞台の解説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)