うつせみ
家の間數は三疊敷の玄關までを入れて五間、手狹なれども北南吹とほしの風入りよく、庭は廣々として植込の木立も茂ければ、夏の住居にうつてつけと見えて、場處も小石川の植物園にちかく物靜なれば、少しの不便を疵にして他には申旨のなき貸家ありけり、門の柱 …
作品に特徴的な語句
ふとり 此方うち けツ 私等わしども 悉皆しツかい やすみ 始終とほし ともら まづ かたじけな 看護つきそひ やゝ ばかり 製造おつくり 看護まもり 香花かうはな やつ ねぶ 稚子をさなご しを 遠慮はづ いと 膝行ゐざり かへ 平常つね おも 先刻さき 女子をんな 悄然しよんぼり 了解わか 交際つきあひ つむり 四隣まはり 年輩とし 義母はゝ 大凡おほよそ 其事それ 駟馬しめ 一流いち くだ 淡泊あつさり 天下てんが 實法じばふ 此娘このこ 此人これ 最早もう 銀簪ぎんかん むね 平癒なほ 年季ねん 年輩としごろ 髷形まげなり もと くも 誰君どなた たち 鋏刀はさみ 此樣こん 中旬なかば 住人すみて 兩親ふたおや 四邊あたり から なまめ 岸破がば 此娘これ つむぎ 浴衣ゆかた 温順おとな 生疵なまきず きず まぶた 空蝉うつせみ すだれ
題名が同じ作品
うつせみ (新字旧仮名)樋口一葉 (著)
うつせみ (旧字旧仮名)樋口一葉 (著)