“生疵”の読み方と例文
読み方割合
なまきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのことでは「うごめくもの」時分よりもいっそう険悪ないがみ合いを、毎晩のように自分は繰返した。彼女の顔にも頭にも生疵なまきずが絶えなかった。
死児を産む (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
サ、犠牲いけにえに捧げます。お打ち遊ばせ、おつめり遊ばせ、この頃ようようなくなりましたこのお身体からだ生疵なまきずをまたいくらでもお付けなさい。どんなにでもお責めなさいな。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不死身で無鉄砲という危険けんのんな人で、始終喧嘩の仲人ちゅうにんをしたり、喧嘩をするので生疵なまきずの絶えない人ですが、親父が死んでから余程我も折れましたが、生れつきのきおいだから