“なまきず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生疵50.0%
生傷38.9%
生創11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サ、犠牲いけにえに捧げます。お打ち遊ばせ、おつめり遊ばせ、この頃ようようなくなりましたこのお身体からだ生疵なまきずをまたいくらでもお付けなさい。どんなにでもお責めなさいな。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
数坂峠かずさかとうげという山又山を歩いて居りますも、うちに居れば母親はゝおやおかめに虐められまして、実に生傷なまきずの絶える事がないくらいの訳ですからうちにとては居りませんで
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こゝでは恐ろしい広い間の水の床が、生創なまきずを拵へたり、瘢痕はんこんを結んだりして、数千条の互に怒つて切り合ふ溝のやうになるかと思ふと、忽然痙攣状に砕けてしまふ。がう/\鳴る。沸き立つ。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)