“生創”の読み方と例文
読み方割合
なまきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地震のあった昭和五年十一月二十六日から四年半近くの年月がたったのに、この大地の生創なまきずはまだえきらないのである。
箱根熱海バス紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
こゝでは恐ろしい広い間の水の床が、生創なまきずを拵へたり、瘢痕はんこんを結んだりして、数千条の互に怒つて切り合ふ溝のやうになるかと思ふと、忽然痙攣状に砕けてしまふ。がう/\鳴る。沸き立つ。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)