“年季”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねんき72.7%
ねん27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一日も早くというて、それが今年か来年のことか。ここの年季ねんきは丸六年、わたしのような孱弱かよわい者は、いつ煩ろうていつ死ぬやら」
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やがて年季ねんきがあけて、いよいよ国ぐにをまわって修業しゅぎょうして歩こうというときになりますと、親方おやかたが小さなテーブルをこのむすこにくれました。
年季ねんが明るといつて何処へ帰る了簡れうけん、此処はお前さんの家では無いか、このほかに行くところも無からうでは無いか、分らぬ事を言ふ物ではありませぬとしかられて
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
年季ねんあけるといつて何處どこかへ料簡れうけん此處ここはおまへさんのうちではないか、このほかにくところもからうではないか、わからぬことふものではありませぬとしかられて
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)