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年季
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ねん
ふりがな文庫
“
年季
(
ねん
)” の例文
年季
(
ねん
)
が明るといつて何処へ帰る
了簡
(
れうけん
)
、此処はお前さんの家では無いか、このほかに行くところも無からうでは無いか、分らぬ事を言ふ物ではありませぬと
叱
(
しか
)
られて
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
年季
(
ねん
)
が
明
(
あけ
)
るといつて
何處
(
どこ
)
へ
歸
(
かへ
)
る
料簡
(
れうけん
)
、
此處
(
ここ
)
はお
前
(
まへ
)
さんの
家
(
うち
)
ではないか、
此
(
この
)
ほかに
行
(
ゆ
)
くところも
無
(
な
)
からうではないか、
分
(
わか
)
らぬ
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふものではありませぬと
叱
(
しか
)
られて
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今日は私の
年季
(
ねん
)
が明まするか、歸る事が出來るで御座んせうかとて問ひかけるに、年季が明るといつて何處へ歸る了簡、此處はお前さんの家では無いか、此ほかに行くところも無からうでは無いか
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
附そひの女が
粥
(
かゆ
)
の膳を持来たりて召上りますかと問へば、嫌や嫌やと
頭
(
つむり
)
をふりて意気地もなく母の膝へ寄そひしが、今日は私の
年季
(
ねん
)
が明まするか、帰る事が出来るで御座んせうかとて問ひかけるに
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
附
(
つき
)
そひの
女
(
をんな
)
が
粥
(
かゆ
)
の
膳
(
ぜん
)
を
持來
(
もちきた
)
りて
召上
(
めしあが
)
りますかと
問
(
と
)
へば、いや/\と
頭
(
かぶり
)
をふりて
意氣地
(
いくぢ
)
もなく
母
(
はゝ
)
の
膝
(
ひざ
)
へ
寄
(
より
)
そひしが、
今日
(
けふ
)
は
私
(
わたし
)
の
年季
(
ねん
)
が
明
(
あき
)
まするか、
歸
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るで
御座
(
ござ
)
んしやうかとて
問
(
と
)
ひかけるに
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“年季”の意味
《名詞》
年季(ねんき)
奉公人を雇用する年限。
「年季奉公」のこと。
(出典:Wiktionary)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
季
常用漢字
小4
部首:⼦
8画
“年季”で始まる語句
年季奉公
年季明
年季職人