『うつせみ』

家の間數は三疊敷の玄關までを入れて五間、手狹なれども北南吹とほしの風入りよく、庭は廣々として植込の木立も茂ければ、夏の住居にうつてつけと見えて、場處も小石川の植物園にちかく物靜なれば、少しの不便を疵にして他には申す旨のなき貸家ありけり、門の …

著者	樋口一葉
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「讀賣新聞」1895（明治28）年8月27～31日
文字種別	旧字旧仮名
読書目安時間	約17分（500文字/分）
朗読目安時間	約27分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

言（いつ） 此方（うち） 明（あき） 母樣（かあさん） 眠（やすみ） 明（あけ） 父樣（とうさん） 此方（このはう） 始終（とほし） 直（なほ） 書（かい） 此家（このいへ） 吊（とぶら） 心配（こゝろくば） 故（せゐ） 仰（おつ） 辱（かたじけな） 小（ちひさ） 母（つか） 三方（さんばう） 危（あやふ） 上（うへ） 膝行（いざり） 極（きは） 其方（そちら） 書（かき） 先（まづ） 行（ゆき） 美（うつ） 寂寞（ひつそり） 父（とつ） 前（まへ） 出（いだ） 現（うつゝ） 勢（いきほ） 母（はゝ） 上（あ） 良（やゝ） 看護（まもり） 引越（ひつこし） 瞑（めい） 聞（きゝ） 立（たつ） 持（もつ） 頭（かぶり） 終日（しゆうじつ） 代（かは） 懸（が） 悉皆（しつかい） 製（つくり） 萎（しを） 家（いへ） 俄（には） 小（ちひ） 來（きた） 間（あひだ） 艶（なまめ） 平常（つね） 兄樣（にいさん） 彼方（あなた） 附添（つきそひ） 住居（すまゐ） 職業（しよくげふ） 復（かへ） 仰（あふ） 快（こゝろよ） 先刻（さき） 女（をんな） 入（いり） 面（おも） 大（おほ） 剃（そり） 我（わが） 見分（みわか） 父（ちゝ） 覺（さま） 四方（しはう） 空（くう） 私共（わしども） 漸（やつ） 出（いで） 一（いち） 書物（しよもつ） 眠（ねぶ） 母樣（かゝさま） 癒（なほ） 異（ことな） 病（やま） 通（とほ） 恥（はづ） 定（さだ） 落（おち） 力（りき） 誰（た） 大（だい） 女中（ぢよちゆう） 夕（ゆふ） 言（こと） 妙（めう） 起（おこ）

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うつせみ （新字旧仮名）／ 樋口一葉 （著）

うつせみ （旧字旧仮名）／ 樋口一葉 （著）