“製”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つく37.0%
せい28.4%
こしら19.8%
こし4.9%
つくり3.7%
こさ2.5%
つくる2.5%
したて1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知っていますよ、だからなおさらおまえに菓子は売れない。しかもわしのる上菓子などは、おまえの口にするものじゃない」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、撮影法にも、現像法にも、無論裝置にも改善へてに何かをみたが、あゝ、それは何といふ狂喜だつたか?
その人のことを書いた本の中に、細君が酸乳というものをえて、著作でれた夫に飲ませたというところが有った。それを言出した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
会社がありましてね、そこで大げさにらえて分けるんです。あたし達はそこの会社の株主でもあり支店でもありますんでね。それから納豆も。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
氣分すぐれてよき三歳兒のやうに父母るか、白紙つて姉樣のお餘念なく、へばにこ/\と打笑みてはい/\と意味もなき返事をする温順しさも
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
えたばかしの白木の卓子と二、三脚の同じ白木の長椅子とがその蔭に出しっぱなしであった。卓子長椅子もじっくりと湿っていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
近頃、染付ものの陶器に、祥瑞五郎大夫とよく銘に書いてはあるが、それはその後の人々で、ほんとに明国へ渡って、あの陶器の作法を伝えて来られたお方は今ではもうこの世にいませぬ
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壽留女とするなど古實なる書振の二樽五種とは言ながられも立派たれば只さへき此家は所せまきまでべ立られさへ有らざりけり主個は何やら娘お光に私語せばお光は心得何程づつかの祝儀
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)