“製”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つく36.6%
せい29.3%
こしら19.5%
こし4.9%
つくり3.7%
こさ2.4%
つくる2.4%
したて1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知っていますよ、だからなおさらおまえに菓子は売れない。しかもわしのうちつくる上菓子などは、おまえの口にするものじゃない」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、撮影法さつえいほうにも、現像法げんぞうほうにも、無論むろんせい裝置そうちにも改善かいぜんくはへてさらに何まいかをこゝろみたが、あゝ、それは何といふ狂喜けうきだつたか?
その人のことを書いた本の中に、細君が酸乳すぢちというものをこしらえて、著作でつかれた夫に飲ませたというところが有った。それを言出した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
会社がありましてね、そこで大げさにこしらえて分けるんです。あたし達はそこの会社の株主でもあり支店でもありますんでね。それから納豆も。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
氣分きぶんすぐれてよきとき三歳兒みつごのやうに父母ちゝはゝひざねぶるか、白紙はくしつて姉樣あねさまのおつくり餘念よねんなく、ものへばにこ/\と打笑うちゑみてたゞはい/\と意味いみもなき返事へんじをする温順おとなしさも
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こさえたばかしの白木の卓子テエブルと二、三脚の同じ白木の長椅子ベンチとがその蔭に出しっぱなしであった。卓子テエブル長椅子ベンチもじっくりと湿っていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
近頃、染付ものの陶器に、祥瑞五郎大夫ションズイごろだゆうつくるとよく銘に書いてはあるが、それはその後の人々で、ほんとに明国みんこくへ渡って、あの陶器の作法を伝えて来られたお方は今ではもうこの世にいませぬ
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壽留女するめとするなどみな古實こじつなる書振かきぶりの二樽五種とは言ながらいづれも立派りつぱしたてたれば只さへせまき此家は所せまきまでならべ立られすわひまさへ有らざりけり主個あるじは何やら娘お光に私語さゝやきしめせばお光は心得何程なにほどづつかの祝儀しうぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)