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製
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こしら
ふりがな文庫
“
製
(
こしら
)” の例文
その人のことを書いた本の中に、細君が
酸乳
(
すぢち
)
というものを
製
(
こしら
)
えて、著作で
労
(
つか
)
れた夫に飲ませたというところが有った。それを言出した。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「何だつて、貴方、東京で
購
(
か
)
つた靴ですから東京へ送り返すのです。
製
(
こしら
)
へた店でなくつちや、直しやうがないぢやありませんか。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ドンなものを父は
製
(
こしら
)
えるかというと、この前話した火消し人形のようなものから、いろいろ妙なものがありますが、その中で、夏向きになって来ると
幕末維新懐古談:41 蘆の葉のおもちゃのはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
あゝ、
待
(
ま
)
つ
間
(
ま
)
がもどかしい、
祭
(
まつり
)
の
前
(
まへ
)
の
晩
(
ばん
)
に
氣
(
き
)
をいらつ
子供
(
こども
)
のやうに、
製
(
こしら
)
へて
貰
(
もら
)
うた
晴着
(
はれぎ
)
はあっても、
被
(
き
)
ることが
成
(
な
)
らぬので。……おゝ、あれ、
乳母
(
うば
)
が。きっと
消息
(
しらせ
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
じゃあ、
紅
(
べに
)
も知るまい。
推古朝
(
すいこちょう
)
の頃、僧の
曇徴
(
どんちょう
)
が
製
(
こしら
)
え出した物だと聞いているが、おかしな事には、白粉も、
観成
(
かんじょう
)
という僧が、時の天皇に献上したのが始めだということになっている。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と
多勢
(
おおぜい
)
寄集り、
明日
(
あす
)
の
手配
(
てくばり
)
をして居るうちに夜が明けると、眞葛周玄の調合で毒酒を
製
(
こしら
)
え、これと良い酒とを用意して、粥河を始め千島禮三、眞葛周玄までも、実に青菜に塩というような
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いいえさ、この団子は、こりゃ泥か
埴土
(
ねばつち
)
で
製
(
こしら
)
えたのじゃないのかい。」
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
自分ながら決して強い男とは思つてゐない。考へると、上京以来自分の運命は大概与次郎の
為
(
た
)
めに
製
(
こしら
)
へられてゐる。しかも多少の程度に於て、和気
靄然
(
あいぜん
)
たる翻弄を受ける様に
製
(
こし
)
らへられてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
おまえの心から
製
(
こしら
)
えた影法師におまえが
惚
(
ほ
)
れて居る
計
(
ばか
)
り、お辰の像に後光まで
付
(
つけ
)
た所では、
天晴
(
あっぱれ
)
女菩薩
(
にょぼさつ
)
とも信仰して居らるゝか知らねど、影法師じゃ/\、お辰めはそんな気高く優美な女ならずと
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「あの時
吾儕
(
われわれ
)
の会見したことは、ちゃんと書面に
製
(
こしら
)
えて、一通は記念の為に正太へ送ったし、一通は俺の
許
(
とこ
)
に保存してある」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
安閑としてぶらり遊んでいることは嫌いで必ずしも自分の仕事が
銭
(
かね
)
にならなくても、手と
脳
(
あたま
)
とを使って自分の意匠を出して物を
製
(
こしら
)
えて見ようというのである。
幕末維新懐古談:41 蘆の葉のおもちゃのはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「化粧に、顔へ
塗
(
つ
)
けるものさ。
鉛華
(
えんか
)
もあれば、
糯
(
もちごめ
)
の粉で
製
(
こしら
)
えたものもある」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「自分は、多少の余財を作って等身大の馬を
製
(
こしら
)
えて招魂社にでも納めたい」というのが
平素
(
ふだん
)
の願望で
幕末維新懐古談:69 馬専門の彫刻家のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
其時自分は雨だの日の出だのを畫いてある札を持つて見て、「青たん」とか「三光」とかいふことを始めて習つた。よく臺所の方では、小母の爲に牛肉のソップを
製
(
こしら
)
へた。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
好
(
よ
)
いものを
製
(
こしら
)
える人は少なくなり、日本にあるものは持って行かれ、日本の美術が
空
(
から
)
になって行く有様を見てこれはこうしては置けないと気が附き一方これを救済し
幕末維新懐古談:46 石川光明氏と心安くなったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
御存じでせう、其穢多は今でも町はづれに
一団
(
ひとかたまり
)
に成つて居て、皆さんの
履
(
は
)
く
麻裏
(
あさうら
)
を
造
(
つく
)
つたり、靴や太鼓や三味線等を
製
(
こしら
)
へたり、あるものは又お百姓して
生活
(
くらし
)
を立てゝ居るといふことを。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私も、気を張って
製
(
こしら
)
えた雛形が落第とあっては師にも気の毒なり、第一自分も
極
(
きま
)
り悪い。
幕末維新懐古談:26 店初まっての大作をしたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
或る
玩具
(
おもちゃ
)
を
製
(
こしら
)
え、それを
小風呂敷
(
こぶろしき
)
に包んで縁日へ出て売り初めたのです。
幕末維新懐古談:01 私の父祖のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
製
常用漢字
小5
部首:⾐
14画
“製”を含む語句
製造
製作
手製
製造場
調製
陶製
製造所
製法
仏蘭西製
純護謨製
御製
磨製石斧
極製
日本製
精製
打製
土器製造
製鉄所
製作物
帽子製造場
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